2014年4月8日火曜日

93才


本日は古津の工房です。
目の前を通過する電車の本数はそんなに多くはないのですが、
乗客を乗せた普通列車に始まり、重量感のある長い長い貨物列車、整備試運転中の県外の列車。さすが鉄道の町新津!
この風景がやっぱりたまらないです。


できるだけコンパクトに動き回れたら、と、これまでこの古津の工房にあった染織の道具を沼垂に移動させていました。
かつて私たちが住み込み、生活していた1階部分は、去年秋にISANAの二つ目のショールーム、ISANA FACTORYとしてオープン。
そして2階部分は、昨年末冬チェロをきっかけに公開、そして先週よりISANASCHOOLとしてオープンしました。かっこいいアトリエになっていてびっくりしました。

当たり前ですが、これまでこの古津の工房には私たちふたりしか通う人はいませんでした。
だから毎週工房に行っても、漂う空気に大きな変化はなく、そうそうこれこれという感じて変わらぬことに安心して作業モードに入っていました。

それが昨年秋のショールームオープンより、毎週私たち以外の誰かがここに来てくれています。最近は工房にくる度に毎回それぞれ違う空気が残っていて、そのことに驚き嬉しくなります。
新しい場所に来たかのような、新鮮気持ちです。

今週末より教室の生徒さんの授業が本格的に始まります。
私が次に行く時にはまた違う雰囲気になっているんだろうと。そしてこれからもどんどん変化して行くんだろうなぁと。

古津での生活があって、引っ越した後も、毎週のように泊り込み覚悟で染色作業に来ていた場所なので、自分の知らない時間が流れていることが寂しくもあったりしたのですが、いやいや、それってもう最強に幸せなことですよね。

ISANAは私たちふたりのお店、ではあるのですが、今のISANAの雰囲気をつくってくれたのはこれまでISANAに通ってくださった人たちの何かが集まってできているんだなぁとそう思います。
私はISANAが前よりもずっと好きです。
日々お店にたちコーヒーをいれながら、カウンター越しに見える風景に泣くほど嬉しくなることがあります。


先週コーヒーを飲みにこられた93才のおばちゃんが言っていました。
たった90年や100年の人生だもの、もっと色んなところに行って、色んなもの食べて、何でもやりなさい!

たった100年の人生かぁ、、

最強に幸せな毎日、もっともっと頑張りたいです!
変わることを楽しんでいきたいです!

古津と沼垂の話が入り乱れましたが、そんなことを思う今日です。


中川なぎさ